ダメンズ恋愛教本

僕は貴女のサンドバックじゃないよ。と言った時にわかってたくせに、それでもズルズル続けた恋はやっぱりダメでした。

舞の話 4

 

練習の疲労感でベッドに突っ伏しながら、ぼーっとした頭で僕が考えたことは。

 

「この子と多分できるな」

だった。

 

由良さんとのことがあって少々擦れていた僕は女の子と結構遊んでいた。

そのカンっていうか、舞の雰囲気からそう感じた。

具体的に言うと、

 

リスカ

携帯電話の画面のヒビ

 

この二つ、あとは前述したように雰囲気だ。

はっきり言って隙だらけ。

ヘラヘラした笑顔は押しに弱そうだし、言い訳が多い事。

 

 

○○さんのせいでしょうがなく…

私は嫌って言ったんだけれどぉ~

 

そういう言い訳が聞こえてきそう

 

 

舞に、

 

こちらも今日は楽しかったよ。

ありがとう。

 

 

と、当たり障りのない返事を返す。

 

すぐにさ、また返事が返ってくる。

 

 

ホントですか?!
絶対また教えてくださいよ!

絶対ですよ♡

 

 

 

僕は適当にOKと返事をして、google先生に、リスカ、メンヘラと入力し教えを乞う。

(ついでに、出来心でTENGAのドリンクを購入した笑)

 

…そこには男女のもつれの話やら、すぐに逃げろやら、なかなかに目を覆いたくなる記事がそこかしこに散見された。

 

 

 

へぇ…
知ってはいたけれど、今までに目の前にいなかったタイプだもんな…

 

 

 

 

好奇心が勝った。

 

 

 

 

 

その日を境に、時々舞とたわいのないやりとりをするようになった。

正確に言うと、そう、仕向けた。

今思うと、最低だ。